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PG工法とは?

PG工法とはどんな工法か?

PG工法は、既存杭引抜き工事で発生する「杭の残置」「埋戻し不良」を解消できる工法です。
杭の残置については、地中の既存杭をケーシングで掘削し、杭先端をチャッキングして、杭をケーシングに内包したまま引き上げることで、残置を大きく軽減します。
理戻し不良については、杭孔最深部からの注入と独自の注入管理で対応します。
注入管理では、既存杭引抜き工事専用の施工管理装置を開発使用しており、単位当たり注入量の管理と、ケーシング引き上げ速度の制御などにより、埋戻し不良を解消します。
また施工管理装置のデータは記録保存され、後の土地活用に有益な情報として活用することができます。

PG工法4つの特徴

PG工法のメリットは?

①既存杭を安全確実に撤去します

既存杭全体をケーシングで包み込んで引き上げるので、中折れ、破損、ジョイント不接合などの杭も確実に撤去できます。
また杭周辺に築造された「セメントミルク固化部」なども、地中に残すことなく同時に撤去します。
杭を玉掛けワイヤーで引き上げる作業をしないため、玉掛けに起因する事故とは無縁。安全確実な杭撤去が可能です。
一般工法では完全撤去が難しいとされていた、以下のような杭も引き抜きが可能です。

  • 折れ杭
  • 壊れた杭
  • ジョイント部未接合
  • 柱状地盤改良杭
  • 斜坑(傾斜角3.0度程度まで)など
②周辺築造物も一緒に撤去できます

既存杭とその周囲を包み込んで引き上げますので、杭本体以外に、周辺に築造されているものも同時に除去できます。
一般工法ではこれらは杭から剥離して、地中に残存してしまう可能性が高いものでした。

周辺築造物の例

● ペデスタル杭 先端球根部
● 既製コンクリート杭
既製コンクリート杭周囲に付着しているセメントミルク固化物
既存杭先端以深に築造されている拡大根固め固化部や余掘りセメントミルク固化部
● H鋼杭やSMW
H鋼芯材全長、芯材に付着しているセメントミルク固化物
芯材以深に築造されているソイル部や余掘りセメントミルク固化部

③杭穴最深部から確実な充填ができます

掘削時には、ケーシング先端から充填剤を吐出しながら掘削し、ケーシング内外の土砂をソイルセメント化しながら掘り進むことが可能です。
引き上げ時には杭穴最深部から、充填材を注入しながら引き上げるので、杭抜き穴の全長にわたり、確実な充填が可能です。
ケーシングの引き上げ速度、充填材の吐出などは、専用の管理装置で一元管理できます。

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